「炎上するなら、いい炎上しなさいよ」と言いたい
とは言うものの、常人では思いもつかないクロちゃん独自の思考法は、読者に新しい気づきをもたらしてくれる。
ところでクロちゃん、子どもがSNSを始めるにあたってアドバイスするとしたら、どうする?
「もしSNSをやるんだったら、叩かれることは想定しておかないといけないし、あなたは被害者にも加害者にもなるんだよ、と言いますね。
不特定多数の人たちが顔も見せずにやっていることだし、怒りに任せてすぐ言い返すと相手の思うつぼだから、書く前に一回考えてみてほしいなぁ。だから最初に身につけるのはスルースキルですね。自分が嫌だな、と思ったコメントには手を出さない。
SNSを始めたばかりって、RPGゲームでいえばレベル1なんだから、レベル10とか20の人と戦ったら負ける。しかもネットってどこでも見られるし、今って翻訳もできるから下手すると海外でも見られるんで、どこで炎上するかもわからない。だから、
『炎上するなら、いい炎上しなさいよ』とも言いたいですかね~。あと僕は、『世間で許されていない言葉遣いは絶対しない』『違法なことはダメ』『被害者がいることはつつかない』ことにしています!」
なるほど、参考になりました! では最後に読者へのメッセージを。
「生きてるといろいろストレスたまりますよね~。でも自分だけで抱え込んじゃうとつぶれちゃうので、人のせいにして、ポジティブになってもらいたいな。
僕の本を読んで生きやすくなって、すてきな生活を送ってほしいなって思います!」
リチへの秘密
10年彼女がいなかったクロちゃん、リチと付き合うようになってから変化があって楽しいけれど、気になる変化も。
「ベッドでは僕が右側、リチが左側で寝ているんですけど、なぜかリチのほうに向いてるところだけにじんましんが出てて!
……え? 身体が拒否反応してる? 違う違う! 好きだから、身体が激しく反応しているだけーっ!」
取材・文/成田 全