《この度、線路内での撮影行為についてお詫び申し上げます。 私の自己本位な振る舞いにより大変なご迷惑と不快な思いをさせてしまい申し訳ございませんでした。》
2月中旬、自身のインスタグラムに画像がない真っ白な画面と謝罪コメントを投稿したのは、インスタグラムやTikTok等のSNS中心に活動する“インフルエンサー”女性。
インスタフォロワー数は1万人を超える人気インフルエンサーが投稿、そして削除したのが神奈川県内を走る『江ノ電』で撮影した動画。これがネット上で拡散されると瞬く間に炎上騒動に発展したのだ。
30秒ほどの動画に映っていたのは、江ノ電線路内に立ち入って線路上を歩いたりおどけるような仕草を見せたり、カメラに向かって決めポーズする女性の姿。編集でBGMを挿入した動画はさながら、彼女を主役にしたミュージックビデオの様相。
しかし、撮影時間こそ不明ではあるが、仮に電車の稼働時間内であれば極めて危険な迷惑行為であり、時間外であっても鉄道営業法違反を問われる可能性がある行為(罰則は1000円以上1万円未満の科料)だ。
特に江ノ電は、アニメ映画が公開中の漫画『スラムダンク』の“聖地”とされるだけあって、国内外から多くの観光客が訪れるスポット。記念撮影を目的とした線路内への侵入行為も後を絶たないようで、2022年10月にも、
《沿線で記念撮影などをされる際に、電車がいないことを理由に線路の中に入ったり、許可なく私有地へ入ったり、車道にはみ出したり等は固くご遠慮いただきますようお願い申し上げます。マナーを十分に守って、充実した観光をお楽しみください。》
江ノ電公式ツイッターにて注意喚起がなされている。それだけに今回のインフルエンサーの動画撮影に批判が殺到、謝罪に追い込まれたというわけだ。
インスタ本来の目的を認識しておらず
ところが、彼女が投稿した冒頭の謝罪文だが、「ネット上でさらなる批判を招いています」と、事態の悪化を明かすのはネットトラブルに詳しいITライター。
「線路内に侵入した言い分として“Instagramの本来の目的を認識できておらず先日の行為と至って”としたり、また一時的にインスタに“鍵”をかけて見られなくしたことを“SNSへの知識不足、なにより皆様へ誠意の欠如”と、まるで騒動の原因が“SNSの使い方が悪かっただけ”とでも言いたげな文面と捉えられてしまった。
すると“謝るとこそこじゃない”“SNS云々の前に法律とかマナーとかモラルの話”“一般常識の欠如”などと、そもそも線路内に侵入することを悪いことと理解していないような態度に厳しい指摘が向けられているのです」
影響力あるインフルエンサーだからこそ、フォロワーである若い世代への良い見本となってほしいが。
※2月18日16時30分 記事内容に一部誤りがありました。訂正してお詫びします。