目次
Page 1
ー “あんなものは格闘技ではない”口にする格闘技ファンも
Page 2
ー 複数の民事訴訟を起こされて
Page 3
ー 原告の1人は「追加の証拠も用意している」

『1分間最強を決める。』

 チャンネル登録者数311万人の大人気ユーチューバーとしても活躍する総合格闘家・朝倉未来が手がける格闘技イベント、『BreakingDown』。斬新なコンセプトや過激なオーディション、個性的な選手が見せる激しい試合展開で若者を中心に絶大な人気を誇り、2月19日の第7回大会も大きな盛り上がりを見せているが、開催2日前の17日にある発表が。

「設立以来、代表を務めてきた『レディオブック株式会社』のCEO・板垣雄吾氏に代わって、朝倉さんが新社長に就任することになりました。BreakingDownは今後、海外進出を視野に入れるとのことで、板垣氏は海外事業の代表に就任する形で、引き続きイベントに携わっていきます」(スポーツ紙記者)

 板垣氏は第6回大会で自らも出場し、格闘技イベント『ケンカバトルロワイアル』代表のバン仲村氏と「負けたほうが1000万円を配布する」という約束を賭けて“1分1ラウンド・ラウンド無制限の完全決着ルール”で対戦。2ラウンドでKOされて敗れたが、後日、公約どおり1000万円配布キャンペーンをSNS上で行っていた。

“あんなものは格闘技ではない”口にする格闘技ファンも

『BreakingDown6』の記者会見で、実際に1000万円を用意してきたバン仲村氏と対面する板垣氏(YouTubeより)
『BreakingDown6』の記者会見で、実際に1000万円を用意してきたバン仲村氏と対面する板垣氏(YouTubeより)

 そんな板垣氏から朝倉へ代表が移り、さらなる飛躍に向けて行われた“組閣”。しかし、格闘技ファンの間ではこんな話も。

BreakingDownは、“本選よりもオーディションのほうが面白い”と言われることがしばしばあって、YouTubeのコメント欄には“ずっとオーディションやっててくれ”と書かれることも(笑)。腕っぷしに自信のある素人や実力者同士による本気の殴り合い、過激な煽りが魅力ですが、昨年11月の第6回大会では、オーディションではなく前日会見の際に、参加選手がパイプ椅子で対戦相手を殴って流血沙汰になり、批判が集まって炎上もしました。

 ほかにも、過去の出場者が傷害で逮捕されたり、審査員を務めていた女子キックボクサーが詐欺容疑で逮捕されるなど、ネガティブな報道が続いていることもあって、“あんなものは格闘技ではない”と口にする格闘技ファンも少なくありません」(格闘技雑誌ライター)

“本物志向”のファンからは辛辣な意見を寄せられているBreakingDown。しかし、第7回大会には多くのプロ選手も出場するなど、実力者の割合は回を追うごとに高まっている。加えて今後、海外の強豪選手を迎えることができれば、さらに大会の価値は上がるだろう。

 ところが、そんな海外進出の鍵を握る板垣氏は今、ある“闘い”の真っ只中だった。