《玄関先にはなんとワニの剥製があります。1メートルほどのワニと小さいワニ達。ワニの口に指を入れるとワニに噛まれた時のイメージを体感いただけます(笑)。やばい!って感じると思います。あっ、もちろんちゃんとしたお土産もございますのでご安心ください。今回は東南アジアのお土産ですが、お越しいただく度に違ったお土産がございます》(18年7月11日)
来訪客をお土産で釣るつもりだったのか。金回りがいいと匂わせることぐらいはできただろう。
同社は2016年ごろから一口100万円で出資を募り、インド洋のセーシェル共和国にある会社で資産運用して月4パーセント、すなわち年48パーセントを配当すると出資者に約束。21年秋ごろ自転車操業に陥り、配当金の支払い遅滞が始まったとされる。
「同社スタッフが社員旅行でセーシェルに行った際、資産運用会社の所在地にはアパートのような建物があるだけで実体はなかったという。運用していないのだから利益が出るはずがなく、配当金の原資は、新たな出資者が出す金となる。早急に多くの出資者の信頼を得る必要があり、森野容疑者はメディア戦略に打って出た」(前出の記者)
テレビやラジオに出演し、有名脚本家と対談したり、知名度ある女性アナウンサーと共演。活字メディアにも取り上げられた。
国際ニュース週刊誌『ニューズウィーク日本版』(21年3月16日発行)では、「チャレンジャー」と題して森野容疑者のインタビュー記事が掲載された。20年秋に設立したばかりの不動産会社の社長として、存分に夢と野望を語っている。
別荘地は東京へリポートから30分以内で行ける場所
そこでは新たなビジネスとして、別荘分譲とヘリコプターによる輸送を組み合わせたサービスを企画中と明かしている。
《海外へ行きづらい昨今、東京からヘリで郊外の別荘に行き、都会の喧騒を離れてデジタルデトックスできるサービスは、富裕層の方に高い需要があると感じています。既存の別荘を購入するか新規で建築するかは検討中ですが、いずれにしても、別荘地は東京ヘリポートから30分以内で行ける場所を考えています》(同誌より)