記事によると、当時は伊豆などの候補地をリストアップしている段階で、軌道に乗ったら関東周辺にへリポートを備えた別荘地を増やす展望を描いていた。休眠状態だった不動産会社をM &Aで譲り受け、社長に就任したという。
ニューズウィークで語った“無人島計画”
見開きページの右側は、森野容疑者のインタビューカットをデカデカと掲載。黒いTシャツに馬の蹄のペンダントトップをあしらった金のネックレスをぶら下げている。プロフィールには慶大卒でドン・キホーテに入社したことや、フリッチクエストを設立、代表に就いた経歴が記されていた。
無人島のレジャー開発にも言及している。
《日本には、無人島で遊べるところが少ない。自然の豊かさを学びつつ、ゆっくりと過ごせる無人島をつくりたいと考えています。実はこちらも候補地があり、近々下見に行く予定。将来的には、その開発にも弊社を連携させていきたいですね》(同誌より)
記事掲載の約2か月後には、フリッチクエストと同じ場所に本店を置く新会社を設立。法人登記情報によると、事業目的はネイチャーアクティビティツアーや自然実体験型ワークショップの運営、会員制ホテル・リゾートクラブの経営などとされ、無人島のレジャー開発を前提に会員権を売りさばく狙いが透けてみえる。
一方、不動産会社のほうは昨年2月23日に社長を退任。同社に森野容疑者の退任の経緯や無人島開発について話を聞こうと連絡したところ、電話は不通になっていた。