何と300万! 勝負師として強運を発揮
酒の次に覚えたのは「打つ」。競馬だ。
「今も仕事がなければ、土日には中央競馬を買います。ケータイでやれますからね。大井競馬場などの地方競馬もやりますよ。昭和45年からやってるから、マンション3部屋分ぐらい損している。でも馬が走る姿が好きだから」と、競馬の魅力を語る。麻雀もやらなくなり、ゴルフも昔ほど頻繁ではないという好楽を勝負師にさせるのが競馬。もう一つはカジノだ。海外旅行に行けば、カジノに没頭する。戦績はいいという。
「以前ラスベガスに行ったときは、10日間連続でやりっぱなし。ルーレットとポーカー。飲みながらやると途中でいいかげんになってしまうので、カジノでは飲まない。そうしたら勝つようになりました。ラスベガスの10日間も50万円は勝ちましたね」という強運ぶりを発揮する。
昨年、こんなことがあった。
「羽田盃で3連単、あれを取ったんです。1着3着を固定して、2着は総流し。初めて大口の窓口に行きました。カードを渡されて『並んでください』って。そう言われたけど、並んでいる人なんているはずはない」
競馬の払戻金は通常、当たり馬券を機械に入れると換金されるが、大口、つまり100万円を超える払い戻しの場合は、大口専用の窓口に行く。
2022年5月12日の『第67回羽田盃』。1着が13番人気、2着が9番人気、3着が1番人気で決着。まともな予想では買えない。3連単の払い戻し金額は、301万9350円!
「帯封のついた札束をもらいましたけど、パーッとプレゼントに使いました。仕事をしてお金を稼ぐのは大事ですけど、遊びで取った金は、懐や財布に入れちゃいけない。それは守っています」
もし、SNSなどで発信すれば、すぐさまスポーツ紙の記事になっていたであろう大当たり。カジノといい競馬といい、大当たりを呼び込めるという強運の持ち主、同時に漂ってくるのは無頼派好楽の匂いだ。