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ー 稲葉友、ドラマ『大病院占拠』ではヘタレ役?
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ー 20歳のころより調子がいい気がする

 

「現場はめちゃくちゃ和気あいあいとしてます。鬼さんたちをはじめ、いろいろなキャリアの方々が集まっていて、愉快で気のいい人ばかり」

稲葉友、ドラマ『大病院占拠』ではヘタレ役?

 毎週、SNSのトレンドを席巻するドラマ『大病院占拠』。稲葉友(30)は事件の舞台となる界星堂病院で人質となっている外科医・若狭昇を演じている。主人公の刑事・武蔵三郎(櫻井翔)の妻で、同じく人質となっている裕子(比嘉愛未)の後輩医師だ。気丈でしっかりしている裕子に比べて、ちょっと気弱で頼りなさげに見える若狭だが。

「見え方はヘタレくんですよね(笑)。でも僕としてはヘタレを演じようと思ってやっているわけではなくて。周りの人々が強いので相対的にそう見える、ということなんじゃないかと」

 裕子と緊急手術中、鬼たちが「中止しろ」と銃を突きつけるシーンでは、裕子は構わず続けたが、若狭は両手を上げた。

「普通、銃を向けられれば怖いし動揺すると思うんですけど。なんせ隣にいるのが裕子先生なので。本当に信念を持った強い人。他にも、鬼や警察はそれぞれに目的を持っているし、人質側も何か裏があったり。その中では抜群に普通の感覚の持ち主なんじゃないかなと」

 自身との共通点を聞くと、

「よかれと思ってやったことが裏目に出るのは、僕もあるなあと思いました。“これがなくなれば逃げる道が開ける”と佐渡先生(阪田マサノブ)に言いくるめられて、(持病を持っている人質・安芸看護師の)薬を捨てることに加担してしまったり。でも悪気なく、よかれと思ってやっているのが若狭くんなので。そういうところは“あるよなあ”って(笑)」

 もし自分が若狭のように人質になってしまったら?

「たぶんパニックにはなると思うんですけど。“本当にこういうとき、こう思うんだ”とか、俳優の職業病みたいな感じでよけいなことを考えちゃいそう。それどころじゃないのに俯瞰で見てしまうというか。“やっぱそれくらいビビるよね”とか、そこはピュアじゃないかも」