柄本佑に話を聞く
朝9時前に佑が車で出ていくと、サクラは娘と家の前で鬼ごっこをした後、タクシーでお出かけ。夕方6時過ぎ、仕事から帰宅した佑に話を聞いた。
「いえ、違います。でも、先のことはわかりませんが、いろいろと考えてのことで。特別、何か目的があるわけではないんですよ。受験とか、決まったことには縛られたくないし、子どもの意思は尊重したいと思っています」
─ここは自然が豊か。
「そうなんです。近所を歩かれたならわかると思いますが、この辺は自然がきれいで、そういう部分も気に入った理由ではありますね」
佑は無類の映画オタク。“映画の街”太秦のある京都には憧れがあったという。
「僕は映画ファンですから、京都には松竹などの撮影所があるし、剣劇スターの阪東妻三郎さん、歌舞伎役者の萬屋錦之介さんがいらっしゃったという歴史にも触れられる。役者をやっている者としては“聖地”ではあります。そういった緊張感もありますし、妻も同じ気持ちだと思いますよ」
'18年のNHK朝ドラ『まんぷく』ではサクラがヒロインを務め、しばらく大阪で暮らしていた。そのころから移住の考えがあったのかもしれない。ただ、今は東京での仕事が多く、行き来するのは苦労が多そうに思えるが……。
「大変ではないです。京都は仕事でもよく来ていましたから。とにかく、京都が好きなんですよね」
─東京にも家は残して、二拠点生活ということ?
「そうですね。仕事があるときに東京に行く感じですね。定住せずに、行ったり来たりするのもいいなと思っています」
サクラは現在、ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)で主演を務めている。売れっ子だけに、これからも仕事が途切れることはなさそうだが、子育てに支障はないのだろうか。
「妻は今、連ドラがあって、撮影時は1人で東京に行っています。そういうときは子どもの面倒は僕が見て。フレキシブルに対応しているという感じです。お互いがその時々で協力し合っています」