『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)にも22年間出演。不祥事も起こさず、むしろ愛妻家ぶりや娘・関根麻里への溺愛ぶりを積極的に語って、好感度を上げていく。
改名後に励んできた“毒消し”
今年2月には「脱・老害のために必要なこと」と銘打たれたネットニュースに登場。モノマネをやった際、オリジナルを知らないのに「似てね~」と言った女性客に「バーカ」とキレた過去について、
「最大の失言でした」
と、振り返った。これを反省材料にしたようだ。
なお、1月には自身の動画チャンネルでナイツの塙宣之とともに島田紳助の強面ぶりをネタにしている。自分は対極なタイプだ、ということでもあるのだろう。
ただ、モノマネ芸には批評性が不可欠だし、悪目立ち芸も得意だった人だ。本来、毒も持ち合わせているし、改名後はひたすらその毒消しに励んできたように見える。つまり、それをしていなければ、現在のような息の長い芸人にはなれなかったのではないか。
それこそ、今年はうさぎ年ということで、12年ぶりに注目され、往年のカマキリ拳法を披露、なんて光景が繰り広げられていたかもしれない。
ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。