犠牲になった濱野日菜子さんは、冒頭の一軒家に小学校を卒業する前後に引っ越してきた。
「それまでは大阪府東住吉区のマンションに、両親と妹と住んでいた。そこから2キロメートルほどの生野区に、念願のマイホームを購入したんです」(前出・近隣住民、以下同)
日菜子さんは共働きの両親のもと、
「中高一貫教育の私立の学校を卒業して、立命館大学法学部に進学。とても優秀な娘さんですよ」
大学入学とともに、京都市北区にある家賃月6万円ほどのワンルームマンションで一人暮らしをスタート。その部屋で今回の事件が起きてしまった。
「深夜、日菜子ちゃんの部屋に2人きりでいたってことは特別な関係だったんでしょうね。彼らの間に何があったのかは知らないけど、殺害方法があまりにも残酷で……許せない」
薬物の入手先の情報は掴んでいる
捜査関係者は次のように話す。
「これまでに出ているのは、あくまで容疑者の供述、言い分に過ぎない。我々は被害者のマンションなどの防犯カメラの映像を確認していて、薬物の入手先の情報も掴んでいる。タリウムを誤って飲ませた過失致死ではなく、故意に致死量を飲ませた殺人だと踏んで逮捕した」
前途洋々だった濱野日菜子さんの命を無残にも奪った宮本容疑者の動機は一体何だったのか。今後の捜査で明らかになっていくことだろう。