退院翌日からラジオに続いて歌のステージに
合わせて2か月ほどの入院生活を終え、5月に退院。驚くことに、退院翌日にラジオのレギュラー番組を収録。1週間後には、歌手としてコンサートのステージに立った。
「ラジオのトークは、心配なかったの。病院でも話すことはスムーズにできていましたから。あまり覚えてないんですけど(笑)。
ただ、歌うことは不安でした。2か月間も歌っていなかったでしょ。ちゃんとマイクに拾われる声が出せるだろうか、と。それでコンサートの前にマネージャーとカラオケに行って予行練習したの。しっかり声は出たけれど、やはり不安はありましたね」
復帰後初のステージは、あべが理事を務める日本歌手協会の『歌の祭典』だった。
「同じ理事の合田道人さんが朝の体調で出演するかどうか決めれば大丈夫、と言ってくれて。気がラクになりました」
ステージでは、途中、感極まって涙で声を詰まらせたが、変わらぬ美声で『みずいろの手紙』を歌い上げた。
「司会を務めたうつみ宮土理さんや、共演の歌手のみなさんも昔なじみの人たちばかりで、私の状況を理解してくれている。だから、安心して歌うことができたのです。感謝の気持ちでいっぱいになりました。これも長く仕事を続けてきたおかげかなと思います」