「どっこいしょ」と言わない身体を目指す

 現在64歳の安藤さんの日常はアクティブ。テレビなどの仕事をこなしつつ、今年は母校の大学院で研究者として論文も書く予定だ。

 体力維持のため、40歳過ぎてからパーソナルトレーナーに、年代に合ったトレーニングの指導を受けている。

60代からは、手先や足先を操る力が衰えて身体の動きが緩慢にならないような内容に。目指すは『どっこいしょ』と言わない身体です」

 フレンチ・ブルドッグの愛犬「リンちゃん」は、安藤さんにとって健康づくりの相棒。

「リンはお散歩好きで、毎朝1時間半の散歩が欠かせません。冬の寒い日は『帰ろうよ~』と泣きそうになることも。リンが私のためにたくさん歩かせてくれていると思っています。楽しい毎日のコミュニケーションです」

 また、食事にもこだわりが。外食するよりも家で食べるほうが落ち着くため、基本、自炊派だ。インスタグラムでもおいしそうな料理の写真が並ぶ。

インスタグラムに登場するリアルな食卓。「ぱっと作れて、身体を彩るものを」という考えのもと、この日も和風ポトフをはじめとするメニューがずらり!
インスタグラムに登場するリアルな食卓。「ぱっと作れて、身体を彩るものを」という考えのもと、この日も和風ポトフをはじめとするメニューがずらり!
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「たいしたものは作っていないんですよ。酢のものだったり、漬物だったり。器でごまかしているだけ(笑)。

 野菜を多めにしたり、旬のものを取り入れるようにして、一食一食を雑にしないよう、心がけています。私の母がそうしていたので、自然と踏襲しています」

 そんな食生活のおかげか体重も若いころとほぼ変わっていない。

「料理を作っているときって無心になれるでしょう?大変だった日や、モヤモヤして気持ちが晴れないとき、1人で調理に没頭していると、たいていのことは忘れられます。

 心の健康のためにも嫌なことは忘れてさらりと流すことも大事。料理は体調管理と気分転換に欠かせない、毎日の習慣になっていますね」