情報を隠せば“悪循環”に
こうした中、悠仁さまの高校生活がいっこうに明かされないのは、紀子さまのご意向が強いともいわれている。
「昨年は、悠仁さまに関するネガティブな報道が相次ぎました。未成年の親王に対し、世間から厳しい視線が注がれたことに、紀子さまはひどく思い悩まれたとか。わが子のため、私生活を極力、公にしないように配慮されていると聞きます」(宮内庁関係者)
高校受験にあたり、お茶の水女子大学附属中学校に通われていた悠仁さまは、お茶大と筑波大の間で結ばれた『提携校進学制度』を利用。この制度が当初5年間限定で設けられたことから、悠仁さまのための特別ルートと囁かれた。
「ちょうどそのころ、悠仁さまが過去に文学賞に入賞された際の作文に“盗用”疑惑が持ち上がりました。一部の記述が、それ以前に出版されたほかの著作物と酷似していると指摘されたのです」(同・宮内庁関係者)
窮地に立たされた愛息を守るべく、奮闘されている紀子さま。しかし、次代の皇室を担われる悠仁さまにとって、プラスとはいえないようだ。
「動きのあるご近影があまりないために、国民にとっては薄い印象しかないのが実情でしょう。例えば、バドミントン部で活躍されているお写真などがあれば、国民は悠仁さまにより親近感を抱けると思います。成長過程が発信されなければ、国民からの敬愛や信頼は得がたい。悠仁さまの私生活に関する情報の少なさは、あらぬ臆測を生む原因になり、情報を隠せば隠すほど、国民が敬遠していくという悪循環を引き起こしかねません」(小田部教授)
皇室の未来に暗雲が立ち込めていることに、紀子さまはお気づきだろうか─。
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』(星海社新書)など著書多数