冒頭の書き込みにあった “〇〇ママ”とは福岡県博多区の歓楽街・中州のあるクラブのママの名前だった。被害女性との関係を知るべく、中洲のママを取材すると、
「実はね、うちの系列の店への連絡事項で書いたんだけど結局、送らなかったメールがあって。そのメールの下書きを使ってうちのクラブに勤めるA子がSNSで勝手に拡散しちゃったのよ。
だからもう、容疑者も被害者もうちの系列で働いていたんじゃないかって、マスコミがどっと押し寄せてきてね。そうじゃないんだけど」
ママがメールに被害女性の名前を間違って入力したため、拡散された画像もそのままに。だが、容疑者の名前は当たっていた。18日、飲食店従業員の寺内進容疑者(31)が逮捕されたのだ。
なぜママが犯人の名前を知っていたのかと尋ねると、
「私はある知人から、そう聞いたの」(中洲のママ)
夜の世界のネットワークでママの耳には届いていたようだ。
そして、書き込みをしたA子さん本人にも話が聞け、その真意を『週刊女性プライム』だけに打ち明けてくれた。
捕まってほしいという一心で…
「私も長年、中洲でホステスをしとるけど、この中洲で働いとる人同士のあいだで事件が起きて、犯人はあんな残虐な殺し方をして逃げとる。悲しいし、悔しいし、なんとか捕まってほしいという一心で、あんなことをしてしまったとですよ」
被害女性と容疑者とは顔見知りでもなく、
「2人はほかの系列の別々の店で働いとったと聞いています。ママの名前のところは伏せるはずが、間違えてそのまま出しちゃって……。私のSNSも炎上しました」
とはいえ、もし“寺内進”が容疑者ではなかったら……。罪なき人に“殺人者”という汚名を着せてしまった可能性もあるのだ。一時の感情に流されたSNSへの書き込みには注意が必要だろう。