「長引く反抗期というか……。佳子さまの頑なな姿勢には、殿下も困惑されていると拝察します。このままでは、佳子さまが積極的に広報室と関わられるとは到底思えず、SNS活用も現実的ではありません」(秋篠宮家関係者)

 課題が山積する中、宮内庁内外から注目を集めているのが、このたび発令される広報室の人事だ。

重要ポストに“スパイハンター”

SNSの特性や、メディアリテラシーに知見がある人物となれば、民間から登用される可能性もあるのでは、と囁かれていましたが……。広報室長に任命されるのは警察庁出身のFさんだといいます。現在の宮内庁では、長官や総務課長も警察庁出身ですし、意思疎通の図りやすさが重視されたのでしょう」(宮内庁関係者)

 警視庁の組織犯罪対策総務課長などを経て、直近は警察庁外事課の安全保障室長を務めていたというFさん。

 警視庁公安部外事課の元捜査官で、『日本カウンターインテリジェンス協会』代表理事を務める稲村悠氏に、一般的には聞き慣れない“外事課”の業務内容について聞いた。

「主として外国勢力によるスパイ活動の捜査や不正輸出を防ぐ部隊です。日本の企業や研究機関の先端技術が外国勢力から狙われることがないように、未然に防ぐことが求められます。日本の安全を守るべく、外交や防衛の機密情報を適切に扱うため、情報管理能力に極めて長けている人材が集まっています」

1月27日、『関東東海花の展覧会』で菊をご覧になる秋篠宮ご夫妻と佳子さま
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 今後の命運を握る重要ポストに“スパイハンター”が選ばれることに、宮内庁内外からは納得の声が上がっている。

「少なからず、殿下のご意向もあるのではないでしょうか。Fさんが室長になる以上、SNS活用を含む“開かれた皇室”の体現よりも、ひとまず誤った情報を正し、今以上の炎上を招くことがないように対策が講じられる可能性が高いです。プライベートの公開に抵抗がおありの佳子さまを、安心させることができる“秘策”ともいえるでしょう」(前出・秋篠宮家関係者)

 秋篠宮さまがお膳立てされた皇室SNSが、いよいよ始動する─。


山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている。著書に『いま知っておきたい天皇と皇室』など

稲村 悠 『日本カウンターインテリジェンス協会』代表理事。警視庁公安部外事課の元公安部捜査官として、スパイ対策の最前線で多くの諜報活動の取り締まりおよび情報収集に従事