松川博敬CPが語る見どころ
『らんまん』第1週には、子ども時代の万太郎(森優理斗)が出会う天狗を名乗る謎の武者で坂本龍馬(ディーン・フジオカ)が登場する。
「企画のときに学者版坂本龍馬と説明していました。モデルにした牧野富太郎さんは孤高の天才植物学者。常識にとらわれずにわが道をゆく姿がカッコいい。同じ土佐出身の2人が出会っていたらいいなと思いイメージを膨らませました」(制作統括の松川博敬チーフ・プロデューサー)
週ごとのサブタイトルに植物名がつくなど、草花は重要な要素となる。
「引き抜くシーンなど登場する植物はレプリカを使っています。博物館用のレプリカを作っている京都の老舗、西尾製作所とタッグを組んでいます。写真から作ることができず、実物を取り寄せて型をとって作っています。事前に計画をしておかないと草花の季節を逃すため、とても気を使います」(松川CP、以下同)
本物と見間違う精巧な作りは必見だ。
ドラマPRのためのSNSもすっかり定着している。
「以前は制作の裏側を見せたくないタイプでしたが、『らんまん』はお祭りだと思って裏も表もすべて見せて楽しく盛り上がってもらいたいです。オフショットも充実させて、ネタバレも気にしません。サービス精神旺盛に発信したいと思います」
4月の週あらすじ
★第1週(3日~8日)「バイカオウレン」
土佐の酒蔵・峰屋の跡取り息子・万太郎は草花が大好きな男の子。生まれつき病弱で「いっそ生まれてこなければよかった」という親戚の言葉に傷つき、家を飛び出す。裏山の神社で天狗と名乗る謎の武者と出会う。
★第2週(10日~15日)「キンセイラン」
9歳になった万太郎は武家の子息だけが許される学問所『名教館』に通うことになるが、雰囲気になじめず、いじめられ登校拒否に。しかし、学頭の池田蘭光から植物の不思議な生態について教えられ学ぶ楽しさを知る。
★第3週(17日~22日)「ジョウロウホトトギス」
18歳になった万太郎は植物研究に没頭する日々。峰屋の酒が東京の博覧会に出品されることになり上京し、会場で菓子屋の娘・寿恵子と運命の出会いを果たす。さらに憧れの植物学者とも出会い大きな刺激を受ける。
★第4週(24日~29日)「ササユリ」
土佐に戻ってきた万太郎は、植物学の道をあきらめて峰屋の当主として生きることを約束する。祖母のタキは万太郎が本心を隠していると察して、峰屋に縛りつけるために姉の綾と夫婦になるように言い渡す。
NHK総合毎週月曜~土曜午前8時~8時15分(※土曜は1週間振り返り)
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