皇族は、即位や成年、進学、結婚などの節目に、伊勢神宮を参拝されることが多い。昨年4月に高校に入学された悠仁さまも、同年10月に私的に伊勢神宮を参拝された。
「'21年12月に成人された愛子さまの“お伊勢参り”が、なかなか実現しない。宮内庁は、その理由について、黒田清子さんを例に挙げ、“天皇家の女性は必ずしも成年を機に参拝していない”と」
ご静養するなら伊勢参りもできる?
ちなみに清子さんが成人を迎えた'89年4月は、昭和天皇が崩御された直後だった。
「近年に成人した皇族方は、20歳の誕生日から日を空けずに参拝されていますし、説得力に欠けますよね……」
'11年10月に成人した眞子さんは翌11月に伊勢神宮へ。'14年12月に成人された佳子さまも、翌年3月に参拝されている。
「皇室と深い関わりを持つ伊勢神宮の参道を、愛子さまがおひとりで歩まれるお姿を、国民は心待ちにしています」
単独公務デビューと伊勢神宮ご参拝という2つの“課題”は、今後さらに愛子さまを追い詰めることになりそうだ。
「4月には、御料牧場にもお出かけになり、キャンパスへのご通学も再開されるわけです。そうなると、“大学の休日には公務もこなせるのでは”“ご静養が叶ったのなら、お伊勢参りもできるだろう”といった声が上がることは、たやすく想像できます」(前出・宮内庁関係者)
だが、国民が期待すればするほど、愛子さまのお出ましが先送りになる可能性も。
「コロナが完全に終息したとは言い難く、ご自身の外出によって、多くの国民が密集することを懸念されているのかもしれません」(小田部教授)
愛子さまは今、大学での学びに匹敵する“難題”に向き合われている─。
河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数