4月9日放送の特別ドラマ『ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―』(TBS系)。主演を相葉雅紀が務め、上戸彩らが脇を固める。脚本家の故・橋田壽賀子さんへの追悼の意も込められたドラマだが、思わぬ形でも注目を浴びている。
「橋田さんの代表作といえるドラマ『渡る世間は鬼ばかり』に出演していた役者さんたちが総出演するのに、泉ピン子さんは出ないんです。えなりかずきさんは出演します。えなりさんは、ピン子さんと“共演NG”になっていると生前の橋田さんが明かしましたが、それがまだ続いていたんです」(スポーツ紙記者)
ピン子の抱える“確執”は、まだある。『ひとりぼっち』や『渡鬼』のプロデューサーであり、橋田さんと長年タッグを組んできた石井ふく子プロデューサーだ。事の発端は、橋田さんの遺骨を巡るピン子の発言。「遺骨を譲り受けて海に散骨した」とピン子が語った内容を、橋田さんが設立した『橋田文化財団』が全面否定。この財団の運営を担っているのが、石井氏であり、両者の対立が取り沙汰された。
「ピン子さんは、財団の実権を石井プロデューサーが握っていることにも不満を持っています。静岡県熱海市にある橋田さんの自宅の所有権が財団に移されたことにも納得がいっておらず、“勝手に遺産を整理するなんて許さない”と怒り心頭のようです」(同・スポーツ紙記者)
売りにだされた豪邸
登記では、確かに所有権は橋田さんが亡くなった2021年4月4日に財団へ《遺贈》となっている。正当に所有権を受け継いだはずだが、ピン子の怒りにさらに油を注いでしまう事実も発覚。この橋田邸は現在、売りに出されているのだ。
「鉄筋3階建て、築47年の物件や周辺の2000平米の土地も含め、6800万円の値がつけられています。《相模湾の絶景 高台に建つ温泉付き大型邸宅》と紹介されており、橋田さんの愛した熱海の眺望が楽しめます。土地の広さや橋田さんゆかりの地であることを踏まえれば破格の安さです」(地元の不動産業者)
ただ、建物自体が山奥に位置し、最寄駅からのアクセスも不便なため、石井氏によると、
「たしかに売りに出しているんですけどね、なかなか売れないんですよ」
とのことだった。
かつてここで橋田さん、ピン子、石井氏が食卓を囲んだこともあった。その“共演”が叶わないなら、思い出はそれぞれの胸の中に――。