平井氏は2010年7月、詐欺罪で逮捕。懲役６年を言い渡されている。
「当時、旅行会社に勤めていまして。顧客からお金を預かって資産運用をして、3.25パーセントの利息をつけてお返しするという仕事があったんです。そこで、私も旧知のとある会社の会長さんに話をもちかけたところ、“君だったら何パーセントの利息になるの？”と聞かれ、“10パーセントです”と答えてしまいました。そして、本来であれば会社を通して運用しなければならないところを、自分で運用を始めてしまいました」
はじめはうまく進んでいたものの、2008年に状況が大きく変わった。
改名は「親戚に迷惑かけたくない」
「……リーマンショックが起こったんです。とたんに相場も暴落し、預かったお金も返せなくなりました。でも、申し訳なくてとても言い出せなかった。しばらく自転車操業を続けましたが、どうしようもなくなってしまい、そこで白状しました。当然、会長は激怒して、大阪地検に告訴され、逮捕に至ったんです」
逮捕される1か月前、名前と苗字を改名した理由は……。
「捕まることはもうわかっていたので、親戚に迷惑をかけたくなかったんです。なので、母方のほうに一時的に養子縁組をしてもらって、“清田”姓に苗字を変えたんです。そうすれば、捕まって報道されるときは平井という苗字ではなくなりますから。出所後はすぐにもとの苗字に戻しまして、そのときに名前の漢字も『伸治』に変更したんです」
改名した結果、鳥取県の知事と同姓同名になってしまったそうだ。
