「私が名前を変えてからしばらくしたころ、平井知事をテレビで見かけるようになって。同姓同名だということで鳥取県に興味を持ち、頻繁に旅行に行くようになったんです。そうした折に、鳥取市の選挙はいま問題とされている“無投票選挙”があると知りました。立候補者が少ないので、候補者全員が当選してしまうという状態です。いてもたってもいられなくなりました。誰も行動しないのなら自分がやるしかないと、昨年12月に鳥取市へ移住。選挙に立候補して、現在に至ります」
「当選したからには頑張りますよ」
見事当選したことについて聞くと、「私もびっくりしましたよ」と笑った。
「第一の目標はとにかく“無投票選挙を止めること”だったので、演説でも“私には投票しなくていい”と言っていたんです。SNSでは“名前間違いでの投票だろう”と言われていますが、今回私に集まったのは約3600票。勘違いだけではとてもいただけない数なんです。意外ではありましたが、実際に応援の声もたくさん届いていて……。うれしくなりました。
当選したからには頑張りますよ。普段、議員があまり目を向けない若い世代に対しての政治、たとえば時給を上げるための政策をしたい。大阪から来てしがらみがあまりないから、逆にできることがあると思っていますし、逮捕歴のある私だからこそ、同じ境遇の人の希望にもなれたらな、なんて思います」
いつか“同姓同名の鳥取県知事”誕生なんてことも⁉︎