古田新太、永瀬廉と飲み仲間
それでは、古田さんと作間さんで飲みに行くというのは?
古田「もちろんある。ドラマで共演した永瀬(廉)が“二十歳超えてます”っていうから、じゃ行くかって、そのまま飲みに行ったくらいだから(笑)」
作間「この映画の撮影のときは19歳でしたが、いまは成人しているので。ぜひ、お願いします!」
古田「作間くんて、いつ事務所に入ったの?」
作間「9才です。小学校4年生のとき」
古田「芸歴11年か。すっごいな。おいらが小学生のときに舞台俳優になろうと思った理由は、無免許でいろいろな職業に就けるから。医者とか弁護士とかなれっこないのに、役としてならできる。運転免許持ってないのに、タクシーの運転手をやったこともあるからね(笑)」
映画の中に出てくる印象的な能の演目『邯鄲(かんたん)』。邯鄲の枕で寝ていた青年が皇帝となり、在位50年を祝う宴席で酒に酔い目を覚ますと、すべては枕が見せた夢であったと気づく。もし、いまとは違う人生を夢見るなら、どんな人生がいいかふたりに聞くと、
古田「おいらは、さっき言ったみたいに、いろいろな人生を生きることができるから俳優になったわけで。いま、今日は警察官で、明後日は殺人鬼みたいな、毎日のように違う人生を生きているから、別段、考えることがないかな」
作間「僕は事務所に入所せずに高校生くらいまで過ごしていたら、どういうことをしていたのか知りたい思いがあります。部活に入ったことがないので、サッカーをしてダンスを踊っていない人生を夢で見てみたいです」
印象に残っているシーンは?
古田「作間くんはゴミ処理施設に行った?」
作間「行きました。今回、もともとある処理施設をお借りして撮影したんです。京都から車で1時間半くらいのところで。本当にゴミが埋まっているので、雨が降ると水がはけなくて。すごい足をもっていかれて大変でしたね」
古田「おいらは作間くんと共演した定食屋のシーンが、面白かったな。最近、撮影現場でタバコを吸えないんですよ。でも、あの定食屋のシーンだけは、灰皿を吸い殻でいっぱいにして欲しいと言われて、ずーっとタバコを吸ってました。“これ美術だもんね”って(笑)。あのシーン、撮影に結構時間がかかって。スタッフに小声で“本物のお酒を出して”って言って、途中から焼酎を入れてもらったりして。唯一と言っていいくらいの明るいシーンだったから(笑)」