初代尾上眞秀で初舞台を踏むことを聞いたときの感想は?

――自転車でばぁばの家に遊びに行き「おはようございます」とご挨拶した後に、ひーまに「おい、眞秀」と呼び止められて「5月に襲名しないかと」と言われました。そのときは想像もしていなかったので「えっ?」と驚きました。

 お母さんに報告したときは特に何も言わなかったけど、うれしそうでした。

自信に満ちた笑顔で撮影に応じてくれた(撮影/山田智絵)
自信に満ちた笑顔で撮影に応じてくれた(撮影/山田智絵)
【写真】立役、女方の両方を演じる初舞台の稽古に励む眞秀の様子

舞台の演目『音菊眞秀若武者』では立役、女方の両方を演じます。抱負などは?

――立役と女方が変わるところや立ち回りを見てほしいです。踊りの稽古では内股にしていることが多いので、立役で足を外向きにするのが難しいです。

 女方は声を高くしないといけない。今は大丈夫だけど声変わりのときは大変そうだなと思います。(ポスター撮影で扮装した姿には)立役はカッコいい。女方はきれい。歌舞伎の化粧をするときには、眉の形を同じように描くのが難しいです。

2月の会見で「緊張しない」と言っていました。どこでも緊張しない?

――うーん、ないです。大勢のお客さんがいても緊張しません。(人見知りは?の問いには取材に立ち会った母・寺島に確認。「すごい人見知りでシャイです。初対面の人には積極的になれないけど、慣れて心を許したらとめどがないです」と寺島)でも緊張はしないよ。

立役、女方の両方を演じる初舞台の稽古に励む眞秀(C)歌舞伎座
立役、女方の両方を演じる初舞台の稽古に励む眞秀(C)歌舞伎座