一連の騒動についてヤクルト球団を直撃
この騒動を年間100回ペースで球場での観戦を続ける大の野球ファンの女性・Aさんはホームランボールの価値についてこのように語る。
「証明書がないホームランボールはオークションに出品してもそこまで高い価値は付きません。しかしファンにとっては最高の宝物ですからね。ホームランボールを取るため目の色を変えて横っ飛びする人もたくさんいます」
Aさんは15年間、球場で応援しているが、ホームランボールを手にしたのは1回。それもファンではないチームのものだったという。
「自分の応援するチームで、しかもスター選手のホームランボールを手に入れるなんて一生に1回あるかないかの超ラッキー。そんな貴重な機会を子どもとはいえ他人に譲るのは……ファン心理的にはやはり難しいと思います」(Aさん)
一方、この騒動に対してヤクルト側に対応を求める声も少なくない。
「映像に映っている少年がヤクルトのユニフォームや帽子を被っていたことから、彼がヤクルトファンであることは明らか。ホームランボールを手にできなかった時の表情からもがっかりした様子は伝わってきました。球団から少年個人に別途サインボールなどを送るなど“神対応”があれば丸く収まるかもしれませんね」(ヤクルトファンの男性)
ホームランボールを巡るこの一連の騒動や、少年に対して何かしらの対応をするのかヤクルト球団広報に問い合わせたところ、
「観戦ルール、SNSの投稿マナーなどを守っていただくようお願いします。そして楽しい野球観戦とスワローズへの温かいご声援をよろしくお願いします」
との回答に留まった。
野球ファンたちの情熱が産みだしたこの騒動。ゲームセットにはまだ時間がかかりそうだ。