放送当時のSNSを検索してみると、ファンらから絶賛の声が多数ヒットする。
《滝沢くん、いつも北山くんに優しくして頂きありがとうございます!》
《THE・夜会 タッキーと櫻井くんの滝沢キッス この流れを出したのは北山くんと健くんのやんちやまコンビが作った流れだよね?? サイコー》
《夜会、滝沢キッスで翔ちゃんがちょいちょいちょい!って言う一瞬前に、滝様がアチャーって顔するとこ、何度も見ちゃう、可愛い》
《夜会の櫻井滝沢不仲説の終着地点がまさかまさかのキッス(笑)本当笑う! 北山くんもそうなるなんて思わずに話をしただけだと思う(笑)》
美談として紹介されることに違和感
“滝沢は揉めている後輩を見ると決まってキスさせる”ことの事実のほどはわからない。そしてもちろん“テレビ”という表に出てくること、バラエティというフォーマット、そこで行われる演出……。それと裏で行われ続けた“性加害”ではまったく意味が違う。
「ただ、変にエピソードを作る必要もないですし、おそらく“後輩をキスで和解させる”は事実として行われていたことなのだろうと思います。というよりも事実でなくとも、それを美談・良いエピソードとして紹介されることは違和感があります。これはジャニーズという特異的な事務所で浸透していた“体質”といえると思います」(前出・芸能プロ関係者)
北山が紹介したエピソードが行われ、そして受け入れられていたジャニーズ事務所という“土壌”、そしてそれを“美談”のように放送するテレビ局と笑う出演陣。また、そのすべてを喜ぶファンたち……。深い闇・事件は、“合宿所”だけで起こっているものではなかったのではないだろうか。
滝沢と櫻井によるキスのバックでは、“そうなんだ〜きっとここから愛なんだ〜はじめることが愛なんだ〜”と、V6のヒット曲『愛なんだ』がBGMとして流れた。
ジャニー喜多川さんが“愛”を持ってアイドルを育て、スターを作り上げたことは紛れもない事実であろう。その裏には“タレント育成”という愛以上のものがあったことがようやく明るみになっているが。ジャニーズにおける愛とは……。
番組では、滝沢・櫻井のキスの後、MCの有吉弘行が「ついに溝は埋まりました!」と締めた。ジャニーズ事務所と世間にできた溝は果たして埋まるのか……。