ONE OK ROCKが世界で通用するワケ
また、平野はもう1人の先輩からも影響を受けていて……。
「山下智久さんに憧れていて、実際に山下さんからもかわいがられていました。そんな山下さんが退所後、日本でこれまでと同じように活動できない姿を見ていた。現在ではグローバルに活躍する彼の経験も、聞いていたのかと」(前出・テレビ局関係者)
では、常に数多くの人気アーティストがひしめき合う海外で、退所後の平野、岸、神宮寺はその夢を叶えることができるのだろうか。
'95年から'16年までニューヨークに在住していた、音楽ライターの池城美菜子さんは、世界で活躍する日本人アーティストの成功例として、『ONE OK ROCK(以下、ワンオク)』を挙げる。
「『ワンオク』は、日本のみなさんが思っている以上に、世界で知られているし、成功しています。演奏力があり、ポップロックという非常にわかりやすい音楽性で、自身のスタイルを貫いているので、世界で通用するのだと思います」(池城さん、以下同)
ボーカルのTakaの英語が“ほぼ完璧”であることも影響しているという。
「MCも上手ですし、歌詞もきちんと伝わります。また、全編英語詞の曲が多く、日本語の曲でも、コーラスなどで英語が使われることで“失恋ソング”なのか“応援ソング”なのか、曲の内容が観客に伝わります。それは海外で売れるにはすごく大事なファクターですよね」
5月20日の2時間スペシャルを最後に終了した冠番組『King & Princeる。』(日本テレビ系)には英語を使うコーナーもあった。しかし、彼らの英語力はあまり高くなさそうだけど……。
「『BTS』も基本的には韓国語で歌っています。日常会話レベルで英語が上手なメンバーは少ないですが、“歌詞の英語パートをきちんと歌える”ということが重要です。『BTS』の曲も、コーラスやラップのパートには英語がたくさん使われており、英語圏の人が聴いたときに歌詞の言葉すべてがわからなくても、完全に置いていかれることはないんです」