「息子がこんな人さまに言えないような恥ずかしいことをしてしまって、申し訳ありません。被害者の高校生とそのご家族、ならびに世間のみなさまには心からお詫びいたします」
『週刊女性PRIME』の直撃に謝罪の言葉を口にした容疑者の父親。息子の逮捕時の様子については、
「23日の早朝、いきなり警察を名乗る5人ぐらいの私服の男が現れてね。息子の部屋に入っていって、30分ほど経ったあと、連行していったのよ。警察手帳は見せてくれなかったから、あとで強盗じゃないかと。息子を人質に現金を要求されるんじゃないかと心配しましたよ。でも、強盗じゃなく、警察でよかった。よかったというのも変ですが……」
こんな犯行をしてしまう兆候は微塵もなかったと、戸惑いを見せた。
「おとなしい、末っ子の次男坊。酒もタバコもやらない。友人と遊ぶことも少ないし、バイトに明け暮れている感じ。母親を20年前に亡くしているので、寂しい思いはさせたかもしれません。でもどうしてでこんな妙なことになったのか、わけがわからなくて……」(同・廿樂容疑者の父親、以下同)
容疑者は高校卒業後、いったんは服飾・デザイン関係の専門学校に入ったが、すぐに退学。以降は一度も正規雇用で働いたことはなく、アルバイトを転々としていたようだ。
容疑者の父親は「根っからの性癖なのか…」
「うちの家族は3人とも生活時間がまるで違うので、同じ食卓を囲むことはほとんどなくて、それぞれの部屋で過ごしています。だから、家族同士の会話なんてないし、単なる同居人って感じ。
40歳を超えて独身だし、仕事もバイトだから、将来に対する不安、焦りや、ストレスはあったのかも。あるいは、根っからの性癖なのか……」
今後はまだ事件を知らない長男と相談して、板橋署へ出向き、被害青年に謝罪に行こうと考えているという。
「本人は拘留されているので、できないですからね。私ができることをやるしかない」
ストレス発散のためだったのか……。だが悪質な痴漢行為によって被害者はもちろん、自らの家族も苦しめることを容疑者らは肝に銘じるべきだろう−−。