タニマチってどんな存在…?
ちゃんこ(食事)の場面では、兄弟子が食べている様子を弟弟子が後ろから見ているが、実際には?
「相撲部屋ではちゃんこ作り、掃除、洗濯など身の回りのことはすべて自分たちで行い、ちゃんこと入浴は番付順に行うしきたりも。ちゃんこも入浴も兄弟子が先、弟弟子は後になります」
稽古に家事と忙しい毎日を送る一方で、兄弟子と高級クラブに繰り出すシーンも。力士はこんな遊びをする?
「タニマチの方が銀座のクラブや向島の料亭に力士を連れて行って“大人の遊び”をすることはあるでしょうね。ただ、バブル期に比べると回数は減ったと思います。そもそも、時代の変化でタニマチが以前より減っているんです」
タニマチとはどんな存在か?
「力士を応援するスポンサー的な存在で、いい着物や化粧まわしを力士に贈ったり、勝ち越したらお祝い金をあげたりと経済的な援助もします」
ここで気になる力士のお金事情を聞いてみた。
「幕下力士は給料が出ず、年6回の場所ごとに支給される手当のみ。金額は番付によって違いますが、ひと場所7万〜16万円ぐらいです。幕内力士は給料制で、横綱ともなれば基本の年収はおよそ3600万円といわれています」
幕内を目指して日々稽古に励む力士たち。ドラマ『サンクチュアリ ―聖域―』のように、さらに角界を盛り上げてほしい!