同居する義理の父親は事件を知らなかった
自宅は埼玉県さいたま市大宮区にあった。築十数年の一戸建てで、3世帯が住むかなり大きい3階建て住宅。実は容疑者は30年ほど前に“柴田家”へ婿入りしていて、1階には義理の両親が住んでいた。インターホンを押して出てきた義理の父親に声をかけると、
「えっ、事件を起こして逮捕された? そんなこと、まったく聞いてない。知らなかった!」
と驚きを隠せない様子。2階には容疑者と妻(次女)とその息子(次男)、3階には容疑者の妻の姉が住んでいて、3世帯6人暮らしだという。
「伸弘は結婚当初から部屋にこもって、私にはよくわからないんだけど、コンピューター関連の会社をやっているよ。会社といっても彼1人なんだけどね。ほら、表札に出ているように……あれっ? 外されてるね」(義理の父親、以下同)
容疑者はなぜこんな事件を起こしたかのかを問うと、
「……うーん、……やっぱり、男だからねぇ……」
すると、2階から容疑者の妻らしき女性が降りてきて、記者と義理の父親のやりとりを遮るように、
「何を話してるの? もう、いいから部屋へ戻って!」
と父親を部屋へ戻してしまった。さらには、
「事件のこと? 知りません、知りません!」
と口にしながら、階段を上がって自宅のドアをピシャリと締めた。