現場となったマンションの部屋は、マンションに面する路上からは奥まった場所にあり、ドアの目の前は隣接するビルの壁となっている。犯行が行われた人通りの少ない午前11時ごろの時間帯では、仮に女性が助けを求めてもその声は届かなかった可能性が高い。そもそも、伊藤容疑者が襲い掛かってきた恐怖に身がすくみ、助けを求めることすらできなかったかもしれない。そこまで考え、犯行に及んだのか――。
伊藤容疑者は、神奈川県内の県立高校を卒業後、東京都内にある柔道整復師の専門学校に進学。当時の伊藤容疑者の素顔について、専門学校で先輩だった女性が話す。
「伊藤クンはいつもおどおどしている気弱な子という印象ですね。“ゴリ”というあだ名で呼ばれて、愛されるイジられキャラという感じでした。女性にも慣れていなくて、キョドっていたのを覚えています」
そしてこんなことを呟く。
女性にハメられたんじゃないかと思った
「警察も適切な捜査を経て逮捕しているハズですから、ありえないとは思うんですが、最初に事件の話を聞いたときは、女性にハメられたんじゃないかと思ってしまいました。当時の彼の印象からは、とても想像できなくて……」
報道によると伊藤容疑者は、
「身に覚えはありません」
と容疑を否認しているという。しかし、ほかの女性からも伊藤容疑者からわいせつな行為をされたとする被害の訴えがあるようだ。
ただ、私生活では“子煩悩なパパ”という一面も。
伊藤容疑者は横浜市内にアパートを借り、家族で住んでいた。近隣住民が話す。
「ご家族は、奥さんとお子さんが2人の4人家族です。引っ越してきたのは3~4年ほど前だったと記憶しています。そのときにはすでに上のお子さんが生まれていました。ご主人は会えばちゃんとあいさつしてくれますし、お休みの日には家の前で子どもとボールで遊んだりダンゴムシを捕まえていたりする姿を見かけました」