インドネシア訪問が“転換点”に
「雅子さまの体調にはいまだ波があります。会見に出席されず、文書すら公表されなかったのは、あまり体調が芳しくないのかもしれません。17日のご出発の際、御所での取材が予定されていましたが、ご負担を考慮し、前日の夜に中止が発表されました」(前出・皇室担当記者)
それでも皇后として同行することを選ばれた雅子さま。ご体調について、ある変化がおありのようだ。
「一昨年、お誕生日に際してのご感想を綴られた文書を公表された際には、《快復に向けて》といった文言が盛り込まれていましたが、昨年のお誕生日文書にはそういった文言は入っていませんでした。
とはいえ、雅子さまは現在も療養中でいらっしゃいます。“皇后としての務めを果たさなければならない”というお気持ちは、さらにご自分を追い込んでしまうことにもつながります。今後は引き続き、ご体調と相談しながら歩みを進められると思われます」(宮内庁関係者、以下同)
ご体調を整えて臨むインドネシアへのご訪問が、今後の海外公務のターニングポイントになりそうだ。
「ジョコ大統領夫妻との会見、午餐会などの公務に参加され、インドネシア訪問が成功で終わるということがいちばん重要です。今回のご訪問を無事終えることができたら、雅子さまにとっては、自信になると思いますし、次の訪問につながると考えられます」
かねて“皇室外交”に意欲的だった雅子さま。今回のご訪問が新たなスタートの第一歩となってほしい。
山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている