「ストライクゾーンから外れているように見えましたが、判定に不満そうな表情を浮かべることはあっても、露骨に抗議をする大谷選手は珍しいなと。ストライク・ボールの判定に抗議すれば、一発退場の可能性もありますから」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
そんな“イラ谷”となったのは、このときだけではなく過去にも何度かあった。
写真撮影で「ちょっと無理です」
「5月に行われた試合では、サヨナラのチャンスで凡退し、ベンチに帰ってくるなり、ヘルメットを叩きつけました。自身のふがいなさに対する怒りをモノにぶつける大谷選手は、決して珍しいわけではありません。ただ、イメージにそぐわないのか、驚いたファンも多かったようです」
大谷だってイライラして当然と話すのは、現地で取材する梅田香子さん。
「メジャーの選手は感情を露にすることが許されていますから、大谷選手もその環境に染まっているだけでしょうね。今の日本のプロ野球界には優等生が多く、紳士であることが求められていると思いますし、日本ハム時代の大谷選手もそうでした。それに、イライラしている様子をたまに見かけますが、ほかのメジャーリーガーの怒り方に比べれば、かわいいほうでしょう」
バットを折ったりベンチを破壊するなど、破天荒に怒る選手に比べれば、確かに控えめといえるかもしれない。6月上旬には、同学年のカブス・鈴木誠也と“日本人メジャーリーガー対決”が実現。その際に鈴木が、
「野球を教えてと言っても全然教えてくれない。“ケチ谷”って呼んでいます」
と明かして話題になった。
「ケチ呼ばわりには笑ってしまいましたが、あながち的外れでもありません。WBC準決勝のメキシコ戦前に、大谷選手含め侍ジャパンのメンバー6人で食事に出かけていましたが“まぁしょうがなく、行った感じですかね”と答えていました。日本ハム時代にも、イベントで元アイドルの菊地亜美さんに写真撮影を求められると“ちょっと無理です”と、いったん断ったというエピソードもあります」(スポーツライター)