容疑者が院長を務めるクリニック(本人のSNSより)
容疑者が院長を務めるクリニック(本人のSNSより)
【写真】“変態”院長がわいせつ行為をしていたおぞましい診察室など

窓ガラスに張り出された“MRIできます”

「病院の玄関にわざわざ“診療中”の札をぶら下げ、ドアを開けて混雑していないことをアピールしているようでした。空いているのは魅力でしたが、複数の診療科を掲げ、窓ガラスに“MRIできます”と貼り出したり、何が専門かわからず信用できなかったんです。ネットで病院の口コミをチェックすると“電話対応が悪く終始タメ口で不安を覚えた”などと投稿があったので診てもらうのをやめました。気持ち悪い事件ですし、やめて正解でした」(地元の若い女性)

 中華料理店の“冷やし中華始めました”ではあるまいし、病院にしてはアピールの度がすぎる。しかも、同クリニックの設備は心電図、デジタル式胸部X線撮影装置、婦人科内診台にとどまり、MRIは別のクリニックを紹介するだけだった。

 昨年、診察を受けた50代の女性患者はこう振り返る。

「病院内には資格証や賞状がたくさん掲げられていて、待ち合いスペースの丸テーブルにはきれいな花が生けてありました。開院時間前でも開けてくださり、ほかに患者さんがいないので先生もヒマなのか、いつも1時間半くらい丁寧に診てくれるんです。話は長かったですね。受付も診察も会計も先生ひとりで担当していました」

 この女性は内診が必要ないことでかかっていたためか、診察中に不審なことは感じなかったという。

「ただ、コロナのワクチンをすごく勧められた記憶があります。院内には、ワクチンがびっしり入った箱が何箱も積み上げられていました」(同・女性)

 複数の地元住民らによると、病院はいつもガラガラで閑古鳥が鳴いていたという。

 逮捕の約9か月前、ネットでは次のような口コミが投稿されていた。