目標は「『逃走中』に出たい」
現在は軽部真一アナとともに『男おばさん!!』(フジテレビ系)に出演中。23年も続く長寿番組だ。
「軽部さんとは、例えばお互い妻を失って、家族みんなに見放されたとしたら、2人暮らしできるぐらい仲がいいんです。私が軽部さんを“親友”ってなかなか言えないのは、軽部さんは先輩だから(笑)。よく私のほうが年上に見られるんですけどね。
人間にも寿命がありますが、『男おばさん!!』はいけるところまで頑張りたいですね。あと10年ぐらいはいけるんじゃないかな。例えば、男2人の長寿番組として、ギネスに認定されたりしたら楽しそうですよね」
意欲にあふれている笠井。今後の目標について聞いてみると……。
「マネージャーによく言ってるのは、フジテレビ系のバラエティー『逃走中』に出たいってこと。フリーになってすぐは、結構バラエティーのお話もいただいたんですよ。でも、すぐにがんになってしまって。復帰したら、もうぱったりとバラエティーの話はなくなってしまいました。
これって結構、がん患者やがんサバイバーの人たちが抱えている課題でもあって。“アンコンシャス・バイアス”っていう無意識の偏見があるんです。本人はもう普通に元気にしてるんだけども、“がん患者だったんだから無理しないで”と思われてしまうことですね。差別意識とは違って、優しさから来る偏見なんです。でも、バラエティーの制作陣からいえば無理もないんですよ。がんの人を笑ったり、無理させたりしたら、視聴者に何を言われるかわかりませんから。それに、独立したばかりのある意味“お試し期間”にがんになって休業してしまいましたから、自分のよさもあまり出せなかったなとも思いますしね」
しかし、笠井はめげないのだという。
「周りの人にも“『逃走中』なんて無理だよ”って言われますが、ジムにも行って体力をつけていて。ランニングもしているので、走れる自信もあります。自分が復活して、走り回ってる姿を見てもらいたいし、ステージ4でも、大量の抗がん剤を使っても大丈夫だという姿を見せたいんです。“どうせすぐ捕まるよ”とも言われますが、捕まったら捕まったで、あの牢屋の中で存在感を示すぐらいの腕は持っていますから(笑)。なので、自分の中では『逃走中』がすごく大きな目標ですね。身体を張るバラエティーに出たいです。身体づくりもちゃんとしますから、どこかでチャンスをもらえたらうれしいですね」
終始、目を輝かせながら語ってくれた笠井。『逃走中』出演という“とくダネ”は、ぜひ『週刊女性』につかませてください!