6月28日付のフジテレビの人事異動で、7月から産休に入る山崎夕貴アナがアナウンス室主任に昇進することがわかった。
「同期の谷岡慎一アナも同じくアナウンス室の主任に昇進。'16年に人事局に異動になった細貝沙羅さんは人事局労務厚生部の主任に。昨年、ニュース総局報道局社会部に異動した元アナウンサーの木下康太郎記者も社会部で主任になるなど、アナウンサーとして同期入社した4人がそれぞれ昇進を果たしました」(フジテレビ関係者)
TBS安住紳一郎アナは49歳の若さで役員待遇に
フジテレビのアナウンサーではほかにも、梅津弥英子アナがアナウンス室の副部長から部長待遇のチーフアナウンサーへ。西岡孝洋アナがシニア部長待遇からライン部長待遇へ。佐々木恭子アナはライン部長待遇から局次長待遇。竹下陽平アナはライン部長待遇から局次長待遇。伊藤利尋アナと佐野瑞樹アナ、西山喜久恵アナは局次長待遇からシニア局次長待遇に昇進したという。
フジテレビに山崎アナなどの昇進が事実か確認したが、
「人事に関することはお答えできません」
との回答に留まった。産休に入るにも関わらず、山崎アナが昇進した理由を制作会社関係者はこう指摘する。
「配信事業が好調とはいえ、ネットに広告費を奪われたこともありテレビ局の制作費は下がる一方です。そのため“自社のタレント”的立ち位置のアナウンサーを積極的に起用する流れが続いています。山崎アナのように人気も実力もあるアナウンサーに独立されてしまうのは、局にとっても大きな損失です。そのため昇進させるという分かりやすい形で繋ぎ止めたかったのでしょう」
山崎アナと同じ年に日本テレビに入社した水卜麻美アナも、6月1日付の人事異動でアナウンス室の主任に昇進。TBSは7月1日付の人事異動で安住紳一郎アナが49歳の若さで、アナウンスセンター局長待遇エキスパート職アナウンサーから役員待遇に昇進したことが明らかになり、話題になった。
「入れ替わりが激しい今の芸能界では、安住アナや水卜アナほどの人気があってもフリーに転身して一生安泰かは分からないですからね。田中みな実さんのようにタレント志向の強い方や、結婚や出産後はマイペースに活動したい……という人以外は、“局の顔”になる方が好きな仕事をできる可能性が高いと思います」(芸能プロ関係者)
アナウンサーの人気の変化もあるようだ。
「平成中期までは女性アナウンサーは若い人ほど重宝され、30代を超えると活躍の場が減ることが多かった。しかし今は30代になってから人気に火がついた、TBSの江藤愛アナのような遅咲きタイプも増えていますからね。アナウンサーとしての地位をしっかり築いてからフリーになった方が成功するパターンもあるので、女性アナの場合は子育てがひと段落してから、状況を見てフリーに……と考えている堅実派も増えているのかも」(前出・制作会社関係者)
アナウンサー戦国時代の今は、局に残って出世コースに乗る方が賢いのかも?