日常の気になる疑問を解決!どうして蚊は人間の血を吸うの?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。
知って楽しい!おもしろ雑学
Q.織姫と彦星の実際の距離はどのくらい離れているの?
A.2つの星の距離は約14.5光年、1回会うのにも片道14年半かかります。(国立天文台 広報普及員 湯澤真実さん)
7月7日は七夕。七夕は織姫と彦星が1年に1度だけ、天の川で会えるとされている日。ここでふと疑問が。2つの星の実際の距離はどのくらい離れているのだろう。疑問に答えてくれたのは、国立天文台の広報普及員の湯澤真実さんだ。
「織姫星はこと座という星座の中で一番明るく輝いている『ベガ』という星。彦星はわし座という星座の中で一番明るく輝いている『アルタイル』という星です。2つの星は、距離にして約14.5光年離れています」(湯澤さん、以下同)
「光年」は、距離の単位。宇宙はあまりにも広く、通常のkmで表すと桁数が多くなりわかりにくいので、「光年」が使われている。1光年は光が1年間に進む距離のことで、kmにするとなんと約9兆5000億kmだ。
「つまり、彦星が光の速さで駆けつけたとしても、片道だけで14年半、往復で約29年もかかってしまう。七夕のお話の中では1年に1度会えますが、本当は1年や2年では会えない“超遠距離夫婦”なのです」
この2つの星を見つけるときの、コツはあるのだろうか。
「七夕の時期だと、午後8時ごろ、東の方角の低い位置で見つけることができます。ただ低い位置にあるので、周りに高い建物が少ないひらけた場所で探すのがおすすめです。織姫星と彦星は街灯があっても、肉眼で見つけることができるくらい明るい星なので、ぜひ夜空を見上げて探してほしいです」
★豆知識……ベガ(織姫星)とアルタイル(彦星)は、はくちょう座のデネブという明るく輝いている星を結んでできる「夏の大三角」の一部。