傍目でも話は弾んでいて──
ここからは、当日居合わせた客の話。記者たちの様子について、
「なんとなく雰囲気で取材に来た人たちなんだろうなと思いました。外で待っている人たちもいましたが、店内にいた3人で『鮭定食』を食べていました。私たちも今日は鳥羽シェフは来ないだろうと思っていたのですが、なんと店内に姿を現して、各テーブルを回りながらお客さんに挨拶をしていたんです。そして、記者さんたちの席にも挨拶に行った」
そして、立ち話がはじまったのだという。
「鳥羽シェフは騒動の渦中にいるとは思えないほど機嫌が良さそうでしたね。そしてあるテーブルの前では傍目にも話がはずんでいるように見えました。定食を褒められている雰囲気もあり、ご満悦の様子でしたね。実際、ほかのテーブルよりも長い時間会話していたように思えます。のちに『東スポ』の記事も読み、あの日話していた内容を把握しましたが、確かにあの日の鳥羽さんは喋っていくうちにテンションがどんどん上がっているように見えました」
しかしながら、あまりに一貫しない鳥羽シェフの言動と態度。『東スポ』の記事のなかでは、不倫記事をテレビ番組で扱った“芸能界の御意見板”和田アキ子を、「頭悪いよなって思いますね」と一蹴したりと、言いたい放題だったし……。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏はこのように分析する。
「記事には鳥羽さんも“記者だと把握していた”とありますので、客のフリをして店内に潜入して話を聞いたわけではなさそうです。ですが、鳥羽さんにとってこれが“オフレコの話”なのか、“記事にされる前提のインタビュー”なのかわからなかったのかもしれませんね。ここだけの話だと思って話した本音が、結果的に記事になってしまったという可能性もある。
ただ、記者はこれだけの長い話を録音なしで記事が書けるわけがない。テーブルにレコーダーを置いての取材だったのか、ポケットのなかでこっそり録音していたのかで、話す内容はだいぶ変わりそうですね。『文春』のインタビューとまるで態度が違う謎はこのあたりにありそうです。今のところ、『東スポ』に鳥羽さんから苦情がきたという話はないと聞きます」
次はどこで何を話すのか。