「キャッチボールも素振りもジョギングも見たことがない。周囲に迷惑をかけることはなかったが、接触は必要最小限であまり友好的な感じではなかった。元巨人の投手らしいところといえば髪型がスポーツ刈りだったぐらい」

 と同じアパートの住人。

人目を避けて生きるように…

 数年前、同年輩の彼女らしき女性と車で出かけるところを目撃したという。

 近所の女性はこう話す。

「夏場はTシャツに短パンなどラフな格好でした。昨年の逮捕までは挨拶を交わしていましたが、釈放されてから挨拶しなくなりました。無視するのではなく、目を合わせようとしないんです」

 こうした振る舞いも精神面の弱さをうかがわせる。近所に迷惑をかけたと詫びることもなく、心機一転出直す覚悟を示さなかった。

 かつての超高校級投手がふたたび残念なニュースで世間を騒がせるなか、高校球児の夏が地方予選から始まった。

 コロナ禍の3年前、夏の甲子園大会の中止が決まると、小野容疑者は出身地の地元紙の取材に対し、

「すぐには気持ちを切り替えられないだろうが、成長する機会をもらえたと前向きに捉えられれば必ず成長できる」

 と高校球児にエールを送っている。

 言葉と行動がどうにも一致しない。セカンドライフでつまずき、生活苦という逆境に置かれた小野容疑者の愛車には、立派なゴルフバッグや新品同様のシューズ、スポーツウェアなどが積まれていた。実情はわからないが、ゴルフを楽しみながら生活苦はないだろう。今度こそ真摯に反省し、態度で示してほしい。