夫と籍が入ったまま猿之助と同棲した柴
宮崎&岡田のように不倫から結ばれたカップルはほかにもいる。歌舞伎界の超大物である三代目市川猿之助(現・猿翁)と藤間紫さんだ。
「10代のころ、猿之助さんは踊りを教えてもらうために、日本舞踊の藤間流を訪れました。そこで当時、六世藤間勘十郎さんの妻だった16歳年上の紫さんに出会い、恋に落ちてしまったんです。しかし紫さんは既婚者で、夫の勘十郎さんは1960年に人間国宝に認定された超大物。猿之助さんは周囲のすすめもあって、1965年に元宝塚女優の浜木綿子さんと結婚しました」(石川さん、以下同)
結婚後、すぐに息子の香川照之が生まれたが、幸せは長くは続かなかった。
「猿之助さんの心には、初恋の人である紫さんしかいなかった。結婚後、すぐに家を飛び出して、紫さんとの同棲生活をスタート。浜さんとは1968年に離婚しています」
一方、紫さんは勘十郎さんと籍を入れた状態のまま、猿之助との同棲に踏み切った。ふたりの離婚が成立したのは1985年のこと。
「同棲開始当時、勘十郎さんは猿之助さんのことを嫌っていたのかもしれませんが、時間がたつにつれ、そんな気持ちもなくなっていたとか。ですが、歌舞伎界の大物となっていた紫さんの利権問題や家族間での思惑が飛び交って、離婚に時間がかかってしまったんです。そもそも紫さんは離婚する気はなかったと思いますよ。猿之助さんとは事実婚の状態で、20年もうまくやってきたわけですから」
不倫報道にも揺れることなく、ふたりは支え合いながらよきパートナーとして長年、生活を共にしてきた。そして2000年、紫さんと猿之助は再婚に踏み切った。
「紫さんは別に再婚する必要はないと思っていた。ですが、猿之助さんは紫さんに大きな恩があって、最期を看取りたいと思っていたんです。猿之助さんは『スーパー歌舞伎』を立ち上げて名をあげましたが、実現の立役者となったのは紫さん。だからこそ“最後の骨は俺が拾うんだ”って、猿之助さんは考えていたそうです」
紫さんは2009年に他界。結婚生活は短かったが、若かりしころの恋を数々の困難から乗り越えて成就させた“大恋愛”だったといえるだろう。
子連れ同士のW不倫で、妊娠も発覚
これまで見てきたように、芸能人の不倫は、当事者や周囲の思惑が絡み合って、大きな騒動に発展する。しかし、状況だけみれば“ドロ沼”でもアッサリと解決してしまうケースもある。それが、ファンキー加藤とアンタッチャブル・柴田英嗣の騒動だ。
「柴田さんが2015年5月に離婚していたことが2016年に発覚しましたが、その原因が柴田さんの元奥さんとファンキー加藤さんによる不倫だったと報じられたんです。しかも柴田さんの離婚の4か月後には、元奥さんが加藤さんの子どもを妊娠したことが判明。加藤さんは元マネージャーの女性と2013年に結婚して子どもがおり、柴田さんにも2人の子どもがいた。子連れ同士のW不倫で、妊娠もしてしまうというカオスな状況でした」(前出・スポーツ紙記者)