憧れの佳子さまは…
憧れの佳子さま”は現在、独居騒動の渦中におられる。
昨秋に改修工事を終えた秋篠宮邸に佳子さまの部屋はなく、仮住まい先だった旧御仮寓所に、今もひとりで住まわれていることが、6月30日に宮内庁から公表された。
「昨秋の時点で宮内庁は“'22年度内にご一家で新居に移られる”と説明していましたが、虚偽だったのです。佳子さまのひとり暮らしの目的は経費削減のためとしつつも、具体的な削減額は公表できないとのことで、国民は不信感を募らせています」(前出・皇室担当記者)
宮内庁の西村泰彦長官は、7月13日に行われた定例会見で「(公表が)タイムリーではなかった」と非を認めた。
「佳子さまのお部屋がつくられないことが、改修前から決まっていたとすれば、その時点で説明すべきでした。宮内庁の対応の遅さもそうですが、“決定段階で発表したほうがよい”というお考えに至らなかった佳子さまに対しても、国民との温度差が指摘されています」(宮内庁OB)
今回の件は、秋篠宮家や宮内庁の“暴走”などともいわれ、佳子さまは肩身の狭い思いを抱かれていることだろう。
「愛子さまは、佳子さまの奔放さからくる国民との信頼関係の悪化について、それなりの情報と判断をお持ちになっていると思われます。眞子さんの結婚問題以来、不安定な秋篠宮家の中にいる佳子さまのことを、陰ながら心配されているのかもしれません。
天皇家の長女として、佳子さまから直接的に影響を受けるのではなく、学ぶべき言動を取捨選択されていると推測します」(小田部名誉教授)
秋篠宮家に冷ややかな視線が注がれる中、愛子さまが“変心”される可能性もある。
「愛子さまは、昨年3月の成年会見で、上皇さまのおことばを借りながら“皇室は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にしながら務めを果たす、ということが基本”と述べられました。今回の佳子さまの騒動は、そうした皇室像とは一線を画しています。愛子さまは、今までのように佳子さまを“お手本”として慕うことができず、懊悩されているのではないでしょうか……」(前出・宮内庁OB)
愛子さまが、佳子さまへの憧れを断ち切る日は訪れてしまうのだろうか。
小田部雄次
静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史を専門とし、『天皇家の帝王学』など著書多数
日置千弓
ファッションジャーナリスト。エッセイや論評の執筆、テレビでの解説などを行う