目次
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ー いつの時代に見ても面白い鉄板ドラマ
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ー 現在の主演女優クラスがゴロゴロ
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ー 友情・努力・勝利のジャンプの世界

 

 タイムスリップした教師が自分を殺した生徒を探す異色の学園ドラマ『最高の教師』が話題だ。振り返ってみれば『3年B組金八先生』『熱中時代』など昔から学園ドラマは人気が高く名作も多い。そこで、'90〜'09年までの作品と、'10年以降の作品それぞれの中から、もう一度見たいと思う学園ドラマを20~60代の男女1000人にアンケート。支持が多かった作品ははたして……?

いつの時代に見ても面白い鉄板ドラマ

 まずは'90〜'09年編から。1位に輝いたのは『のだめカンタービレ』('06年 フジテレビ系)。音楽大学が舞台だったゆえ、あまり学園ドラマというイメージはないかもしれないが、よく考えるとシーンのほとんどがキャンパスで、れっきとした学園モノでもある。

上野樹里演じるのだめが最高で、千秋先輩との掛け合いが面白い!」(愛知県・58歳男性)。「原作のキャラを忠実に再現できていた」(大阪府・34歳女性)と漫画の強烈キャラを表現し切った俳優陣への評価が高く、「上野樹里さんには完全にのだめが憑依してましたよね」とドラマウォッチャーの漫画家・カトリーヌあやこさんも脱帽する。

「学園ドラマの王道って『少年ジャンプ』の三原則“友情・努力・勝利”が当てはまると思うんですけど、『のだめ』にもその要素は含まれている。みんなで力を合わせて何かを成し遂げる姿を描くには、オーケストラはぴったり。キャラの成長も描かれているし、玉木宏さん、瑛太さん、向井理さんなどイケメン要素も十分。いつの時代に見ても面白い鉄板ドラマです」(カトリーヌさん)

 2位と3位には順当に熱血教師の王道もの、『ごくせん』('02年、'05年、'08年 日本テレビ系)と『GTO』('98年 フジテレビ系)が入った。

勧善懲悪で見ていてスカッとした。ヤンクミ大好き」(富山県・48歳女性)、「鬼塚みたいな先生がいたら退屈しないのに」(東京都・42歳男性)と破天荒な教師による痛快なストーリーというわかりやすさも人気の理由だった。熱血教師という伝統を『ごくせん』は美人女性教師、『GTO』は元暴走族と変化をつけたのも新しかった。

「'00年代の学園ドラマはチーム男子の時代で、その口火を切ったのが『ごくせん』。第1シリーズの生徒役には松本潤さん、小栗旬さん、松山ケンイチさんとのちの大河の主役が3人もいます。仲間由紀恵さん演じるヤンクミの『おまえたちは私の生徒だ』という決めゼリフも印象的でした。

 学園ドラマでは必ず10代を取り巻く世相が描かれますが、『GTO』ではブルセラ、モンスターペアレントなど時代性が表れたエピソードも多かった。それを反町隆史さん演じるグレートティーチャー鬼塚が今だったら絶対コンプラ的にアウトな方法で解決していく。心の壁を取り払うんだって部屋の壁をハンマーで壊すという解決策もスゴい(笑)」(カトリーヌさん)

 4位は受験をテーマにした異色の学園ドラマ『ドラゴン桜』('05年 TBS系)。「やってるのは受験勉強なのに青春を感じさせるギャップが面白かった」(北海道・47歳男性)などの声が。

「阿部寛さんが演じた桜木先生も元暴走族でしたね(笑)。この作品が斬新だったのは、劇中でものすごくリアルな受験ノウハウを紹介したこと。『バカとブスこそ東大に行け』という決めゼリフが強烈で、長澤まさみさん、山下智久さん、新垣結衣さんと生徒役も充実。東大を目指すなか友情も生まれて、熱い学園ドラマでした」(カトリーヌさん)