“アフロ”で被害激減
変な男よけの“強そうな髪型”例としては、ハデ色のほか、ツーブロック、アフロ、ドレッド、ブレイズ(編み込み)などもネットで挙げられているが、実際に“変な男対策”でハデ髪にする女子はいる? そしてその効果は?
「痴漢対策でハイトーンを希望する方というのは少ないですが、ちょっと近寄りがたい感じになって、結果的にナンパされなくなったとか、周囲からの扱いが変わった……という話は聞きますね」
とは、都内のブリーチカラー専門店美容師だ。ほかにも自身がピンクグレイの髪色である美容師(20代)は、
「自己肯定感が上がることで、強気になる効果はあるかも」
とコメント。アフロやツイストなどの特殊パーマ専門店に勤務し、ジャクソン5時代のマイケルを思わせるアフロの美容師(20代)は、
「痴漢にはまったく遭いません。むしろ避けて通られる」
と笑う。彼女の場合、アフロにする前は「背が低いこともあり、閉店後に終電で帰るときとか、セクハラ案件は多めでした」とのことだが、アフロにしたとたん、まったく被害がなくなったという。
今年1月、漫画家の峰なゆかさんはSNSで《子連れでいてもナメられない髪型》を披露。紫色のブレイズだったことから賛否両論が巻き起こった。黒人の伝統的髪型を威嚇に使うことが差別の助長だと非難の声があった一方、“髪型は変えないとナメられる”と擁護する声もあった。
そもそも髪型で威嚇しないと子連れ女性がナメられる世の中というのはおかしな話だ。本来、変えるべきは、堀北真希さんのピンク髪を“自己防衛なのでは”と勘繰らせてしまう社会のあり方。こんな世間に多くの女性たちはまさしく怒髪天だろう。
取材・文/ガンガーラ田津美@ソフトドレッド