ひとり旅の魅力は「失敗がない」こと
とはいえ、根は「大変なビビリ」だという山脇さん。若い時にひとり旅をした経験はあるものの、ひとりでの食事やお酒は今も苦手だそう。
また、結婚後はいつも夫婦で旅をしていたので、久々のひとり旅は、まさに恐る恐るのスタートだったのだとか。
「まずは、自分の長崎の実家からの帰りに京都に一泊だけ寄り道をしました。ほかには、夫との旅行の時に“ちょっとだけ先に行く”ということも。行き先も夫や友人と過去に行ったことがある場所を選んでいます」
山脇さんのひとり旅の楽しみ方のひとつが、「歩いて回る」こと。その街の観光スポットだけを飛び石のように訪れるのではなく、気の向くままに歩き、目に留まった店をのぞいたり、その街の日常に触れるような旅が好きだという。
移動は基本、公共交通機関のみを利用し、疲れる前に休み、無理な冒険はしない。そして何事もポジティブに受け止める……旅を重ねる中で、そんなマイルールもできた。
「予定を立てて行っても、結局は一か所しか回れなかったとか、最初に行った美術館が気に入って、一日中そこで過ごしてしまった……なんてことも珍しくありません。それでも自分が楽しければOK。
自分だけの時間ですから、好きなことを思いっきり満喫します。そういう意味では、ひとり旅には“失敗はない”。ケガや事故がなく無事に帰ってこれたら、そして自分が楽しかったら大成功です」