それは同氏が制作した一部のイラストに「生成AI」、人工知能システムを用いて制作しているのではないか、そもそも“自分で描いていないのではないか”との疑惑も向けられているのだ。
手塚氏の作品にAIイラストの特有現象
「例えばピッチングフォームを描いたイラストですが、ボールをリリースする指があり得ない方向に曲がっています。これは元絵の複雑な箇所を解析しきれなかった際に起きる、AIイラストの特有現象としても見受けられるのですが、これらの指摘をするユーザーを憲一氏がブロックしていたみたいですね。
もちろん描き間違いや描き忘れなのかもしれません。ですが、“ファンアート”と言えども作品をSNS投稿する以上は、そして“手塚性”を名乗る以上はプロとして責任を果たさなければなりません。《認識不足が原因》というのは、やはり無理があると言わざるを得ないのかなと」(前出・ITライター)
AIシステムの発達により、近い将来は各分野においてAIが仕事を取って代わる日も来るとされている。特にイラストレーターを含めたクリエイターはしかりで、すでに「画像生成AI」が制作したAIイラストがネット上に投稿され続ける現状だ。
コツコツと地道に作品を制作してきたクリエイターが、AIイラストのスピードと完成度を目の当たりにして、自身で描く意欲が奪われたとしても不思議ではないのかもしれない。