先のことにとらわれず50代は50代を謳歌して

 そんな60代を謳歌する地曳さんが、これから還暦を迎える世代に伝えたいのは“まずは今を楽しんで”ということ。

「秋は秋、冬は冬の楽しみがあるように、年齢を重ねてもその年代ごとに自由に生きられます。そうはいっても、還暦を過ぎると、少なからず気力・体力・財力が落ちるのは避けられません。

 やっぱり身体的にも60代より50代のほうができるオシャレの幅も広いと感じます。人生は短いですから、不確定な先のことにとらわれず、素敵だなと思うものは今着てほしいし、今トライしてほしい。

 それを続けることで、どの“人生の季節”も自分らしく過ごしていけるはずだと思います」

ヘアスタイルも型にハマらずトライ(写真提供/地曳いく子さん)
ヘアスタイルも型にハマらずトライ(写真提供/地曳いく子さん)
【写真】人生をエンジョイしている地曳さん、型にハマらないヘアスタイルにも挑戦

 一方、先を見据えて備えるなら「体力づくり、歯の治療は早めに」とアドバイスする。

「ウォーキングだけでもよいので、50代のうちに始めておけば、年齢を重ねたときに身体がラクです。歯も60歳を過ぎると一気に不具合が出てくるので、早めにメンテナンスを。あとは、肌の保湿も。

 見た目年齢を大きく左右します(笑)。それ以外は、備えすぎなくて大丈夫。その時々に快適な過ごし方を選んで、人生を楽しみましょう!」

地曳さんからアドバイス「50代にしておきたいこと」
・体力をつけておく
・歯のメンテナンスをする
・肌の保湿を怠らない
・ヘアスタイルもファッションもチャレンジしてみる

じびき・いくこ スタイリスト。1959年生まれ。『non-no』『MORE』『SPUR』など、数々のファッション誌で活躍。現在は、ファッションアイテムのプロデュースからトークショーなど幅広く活動する。『60歳は人生の衣替え』など著書多数。(写真提供/地曳いく子さん)
じびき・いくこ スタイリスト。1959年生まれ。『non-no』『MORE』『SPUR』など、数々のファッション誌で活躍。現在は、ファッションアイテムのプロデュースからトークショーなど幅広く活動する。『60歳は人生の衣替え』など著書多数。(写真提供/地曳いく子さん)
じびき・いくこ スタイリスト。1959年生まれ。『non-no』『MORE』『SPUR』など、数々のファッション誌で活躍。現在は、ファッションアイテムのプロデュースからトークショーなど幅広く活動する。『60歳は人生の衣替え』など著書多数。

(取材・文/河端直子)