同じホリプロ所属の山口百恵に憧れてデビュー。『百恵ちゃんまつり』『(堀)ちえみちゃんまつり』と題したコンサートがよく行われていたものの、『逸美ちゃんまつり』は開催してもらえなかったという。それでも同期の中では賞レースの決戦まで残ることが多く、日本武道館やNHKホールでの歌唱経験もある。

「2018年にお神セブンで久しぶりにコンサートをやったときは、楽しいというよりもう必死(笑)。だから今回はもっと楽しんで、お客さんとの一体感を味わいたいです」

 練習場所は格安のスペースを見つけては、それぞれがスケジュールを調整しておにぎり持参で集う。

「経費削減ですよ! 数百円でいい場所が貸してもらえて、本当に助かってます(笑)」

 年齢を重ね、メンバーに対して改めてリスペクトの気持ちが強くなったという。

「みんなそれぞれに得意分野があるんです。そして思いやりもある人たちばかり。私がメンバーの中でいちばん難しい性格かもって思うんだけど(笑)、みんなの心が広いからうまくやっていけてるのかなって改めて感じてます」

 デビュー40周年にして、輝きを増す不作組! 50代の星として、今、まぶしく光る。

(取材・文/植木淳子)