続いて、優勝記念のレプリカユニフォーム。阪神が9900円に対し、オリックスは1万5000円だ。これは阪神の勝ちでいいだろう。そしてタオル。これまた様々な種類があるが、フェイスタオルで比較すると、阪神は1500円、オリックスは1800~2000円。キャップ(帽子)は、阪神4000円、オリックス6600円で、ファンが欲しがりそうなアイテムは総じて阪神のほうが安いと言える。

価格の違いは、ファンの数と熱量の差か

 優勝記念グッズは、ほとんどが受注生産だ。とはいえショップでの販売もあり、ある程度は売れ行き数を見込んで作るはずで、価格差の違いはやはり「売れる」と見込める数の違いではないかと推察する。なんといっても数が多く、熱狂的が代名詞の阪神ファンだ。18年ぶりのリーグ優勝となれば、ファンたちはこぞって優勝グッズを買い求めるだろう。

 あれもこれもと多数のアイテムを買ってもらうためには、できるだけリーズナブルな価格にしておくほうがいい。とくに、Tシャツやタオル、クリアファイルやキーホルダー、トートバッグなどファンが必ず買いそうなグッズはお手頃価格にしておきたいもの。ちなみに、この5品をまとめて買うと、どちらの球団も9000円程度となり一万円札でお釣りがくる計算だ。

 面白いのはグラスやカップ類の値付け。ゴールドマグカップは阪神が1320円、オリックスが1800円だが、ビアグラスは阪神8250円、オリックス6500円。信楽焼カップは阪神1万2000円、オリックス8500円で、さっきまでとは逆転し、阪神のほうが妙に高くなる。商品説明に容量の記載がないのでサイズ差があるのかもしれないが、酒グッズはなぜか阪神のほうが高額だ。ひょっとして阪神ファンは、ビールは甲子園球場や居酒屋で仲間と飲むもので、家飲みグッズはいらんもの、だからあまり売れないとでも考えているのだろうか?