帰国後、ソフトウェア関連やIT関連企業で転職を繰り返した。
「大手商社系のIT関連企業に出向した1999年に大きな転機を迎えた。米国の優良ベンチャー企業を発掘する業務に携わり、その仕事ぶりに目をつけた米インターネット専業コンサルティング企業が日本法人開設にあたって容疑者をヘッドハンティング。マーケティング担当として活躍すると、その太い顧客にあたる大手ハードウェアメーカーからまたヘッドハンティング。出世魚のように市場価値を高めつつ、2006年にITコンサルタントとして独立した。最近では地方金融業界のデジタルトランスフォーメーション分野で存在感を放つなど、実力もさることながら、かなりの野心家といえる」(全国紙経済部記者)
まさか性犯罪の事件を起こすなんて…
ビジネス環境の激しい変化に対応するためITを活用して業務の質などを高めていく「デジタルトランスフォーメーション」に詳しく、地方銀行や信用金庫から社員研修やセミナー講師として招かれるようになっていた。先見の明があったのだろう。
現在の肩書きは『金融デジタル研究所』の代表。金融専門紙の連載企画に協力したり、金融業界誌の対談企画では次のように話していた。
《私は地域金融機関でセミナー講師を務めることが多いのですが、2021年の初めころは「『DXって何だ』というセミナーをお願いしたい」だったのが、夏ぐらいから「営業の人がお客さんに聞かれたときにどう対応するか教えてほしい」という内容に変わってきたように感じています》(季刊『事業再生と債権管理』2022年7月5日号より)
ビジネスで面識のある金融関係者は驚きを隠さずに言う。
「まさか事件を起こすとは思わなかった。しかも性犯罪とは……」
自宅は都内のウォーターフロントにそびえるタワーマンション。