埋蔵金企画に3億円超を投入

 続いては『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)。

「強烈な爆破の中でスタントカーに乗せられたり、バスごと水没したり、人間ロケットで飛ばされたり、強力な粘着物質の上でクイズをしたり、ワニの鼻先まで接近したり、間違うとブルドーザーで愛車を破壊されたり、痴態を隠し撮りされる人間性クイズなど、毎回悪ノリと体当たりとリアクションが繰り返され、エンディングでスージー・クアトロの『ワイルド・ワン』が流れると、毎回『やれやれやっと終わった』と思うくらい笑いましたが……もうほぼ全部ダメですね」

『ウルトラクイズ』はクイズ出題者の福留功男の「ニューヨークに行きたいか〜!」というフレーズも印象的だった
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 そして大橋巨泉司会の『ギミア・ぶれいく』(TBS系) だ。

「番組内の『徳川埋蔵金発掘プロジェクト』がかなりの荒唐無稽企画でした。コピーライターの糸井重里さんが発起人となり、何百兆円ともいわれる埋蔵金を探し当てるため、重機を何台も投入して発掘作業を複数回行い、毎回『発見した!?』と視聴者に思わせるような煽りタイトルがつけられ、超能力者を呼ぶなどテレビ的演出をしながら、なんと約3億5000万円ものお金をつぎ込んだあげく、埋蔵金に関するものはほぼ何も発見できないまま終了してしまいました。こういう真偽不明な大プロジェクト番組ってすっかりなくなったな……と思ったら2017年にも『林修の歴史ミステリー』で埋蔵金を探していて、『まだ諦めてないのか!』と約30年続くTBSの執念深さには驚かされました(笑)」

 これらの番組はなぜなくなったのか。成田さんは、

「コンプラなどが厳しくなったとはいうものの、予算削減が大きいのではないでしょうか。'19年に施行された働き方改革も、影響しているでしょうね」

『徳川埋蔵金プロジェクト』だけは掘り当てるまで続けてほしい!?