価格を据え置いていた美川憲一のチケットも8000円アップ

 とはいえ、昨今の物価高は苦しいし、高額チケットのショーには足を運ぶのをためらう人もいるのでは?

これだけ値上げされていれば、玉置さんのファンも当然気づく。ただ、それでも来てくれるという自信があるのでしょう。ファン心理としては、『飛天の間』で玉置さんを見られるという特別感もありますし、豪華なショーを期待します。何か特別な演出やサプライズがあるかもしれません。個人的には、今年のクリスマスディナーショーで一番の注目株です!

 なぜ、これほど値上げされたのか、その理由を玉置の所属事務所に問い合わせたが、

クリスマスディナーショーについての取材は、お断りしております

 とのこと。ショーの満足度は、きっと“今以上、それ以上”に違いない。

 大幅値上げに踏み切った芸能人はほかにも。“ファンのために”と価格を据え置いていた美川憲一のチケットは8000円アップ。

 全体的には、昨年から3000~4000円値上げされている。

「みなさんかなり強気な価格設定で、正直ビックリしています(笑)。コロナの時期は、席数が減っていたことや材料費の高騰で、値上がりも珍しくなかったのですが、制限がなくなった今回も、ほとんどの人が値上げしています。久しぶりとなるディナーショーに力を入れているのが伝わってきます」(川内さん)

 昨年は周年ライブ活動のため年末ディナーショーを開催せず、今年が2年ぶりとなる郷ひろみ、稲垣潤一、広瀬香美も値上げでカムバック。一方、同じく2年ぶりの大黒摩季は価格据え置き。値上げしてもしなくても“億千万”の価値があるショーを見せてくれる予感がする。

 そんな値上げの波にまったく影響されていないのが三山ひろし。昨年どころか、'20年からいっさい値上げせず、価格は2万8000円のまま。いったいなぜ?

「これまで長い間、クリスマスディナーショーをやらせていただいているので、無理のない範囲で多くのお客様に足を運んでいただきたいという思いです。コロナ禍にはバンドメンバーの数を減らして、小規模の編成で開催しておりましたが、久しぶりにフルメンバーの生演奏でお送りいたします。ほかの方が値上げをされていても、特に影響はありません」(三山の所属事務所)

 値上げラッシュの中でお値段据え置きは、ギネス記録並みの努力のたまものかも。

 今年、初めてクリスマスディナーショーを開催するのは、堀ちえみとDEEN。それぞれ初開催に踏み切った理由を尋ねると、

「昨年、芸能生活40周年を迎えましたが、コロナ禍のためコンサートを開催できませんでした。ようやく今年になって、全国でアニバーサリーライブを行うことができ、その集大成として東京でディナーショーに挑戦します」(堀の所属事務所)

当ホテルは9月に開業30周年を迎え、同じく3月に30周年を迎えられたDEENさまにオファーいたしました。DEENさまがディナーショーを開催されるのは初めてのこと。お客さまとの距離がライブ以上に近く、ショーならではの魅力をお楽しみいただけると自負しております」(ホテルニューオータニ幕張)