ただ一度だけ、メンバー全員が“謹慎”したことがある。1989年に今井の薬物使用が発覚したときのことだ。
解散することになったら死にます
「今井さんには執行猶予付きの判決が出ましたが、世間の目を考えて“解散”という選択肢も考えられたそうです。しかし、事務所には解散を思い留まるよう求めるファンレターが殺到。“解散とか、今井さんが抜けるようなことがあれば死にます”などと訴える過激なファンもいたんです。結果的に今井さんは復帰し、復帰作となった『悪の華』はバンドの代表曲になりました」(音楽誌ライター)
解散危機を乗り越え、活動を続けてきたBUCK-TICK。櫻井さんの早すぎる死を、受け止めきれないファンも多い。
「楽曲のリリースがなくても、毎年年末には必ず日本武道館でライブがありました。それに、12年に1度開催してきたイベント『CLIMAX TOGETHER』が次は2028年で、それも楽しみにしていたのですが……」(ファンのひとり)
《just one more……》。もう一度、櫻井さんの歌う姿が見たいという願いは届かなくても、トキメキはわたしたちの心に残り続ける。